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超久々ですが、ちょっと調べたので、更新してみました。
Samba 4.0で構築したActive Directoryのドメインコントローラでは、強制的に Winbind 機構が有効になり、デフォルトでは、次のように 3,000,000 台の UID/GID と自動生成されたシェル、ホームディレクトリが構成されます。
monyo@wheezy64-1:~$ getent passwd root:x:0:0:root:/root:/bin/bash ... SAMBA41AD1\Administrator:*:0:10000::/home/%U:/bin/false SAMBA41AD1\Guest:*:3000011:3000012::/home/%U:/bin/false SAMBA41AD1\krbtgt:*:3000020:3000011::/home/%U:/bin/false SAMBA41AD1\samba01:*:3000022:300011:samba 01:/home/%U:/bin/false
Active DirectoryのUNIX属性に値を設定しても、標準では上記のUIDやGIDには反映されません。
これについて、Samba 4.1.0以降?(4.1.3で確認)では、smb.confで
idmap_ldb:use rfc2307 = yes
を設定することにより、UIDとGIDについては、UNIX属性の値が反映されるようになります。しかし、シェルとホームディレクトリの値は依然として反映されません。
Sambaのメーリングリストを見る限り、上記についてはSamba3のWinbind機構のコードをマージする作業を行えば結果として対応されるはずなので、個別に対応はしないという方針のようです。
ということで、現状Samba4のDC上で、UNIX属性のシェルやホームディレクトリの値をユーザ情報として利用したい場合は、SambaのWinbind機構を使うことができません。
Samba のメーリングリストをみると、sssd と連携させるのが基本のようだったので、試してみました。 とりあえず Local user management and authentication/sssdにある3.1 Method 1: Connecting to AD via Kerberos (recommended) の通りに構成してみて、うまくいくことを確認しています。
monyo@wheezy64-1:~$ getent passwd root:x:0:0:root:/root:/bin/bash ... messagebus:x:103:104::/var/run/dbus:/bin/false samba01:*:10000:10000:samba 01:/home/samba01:/bin/bash
のように、UID、GIDに加え、シェルとホームディレクトリの値も反映されています。
ちなみに、Winbind 機構を用いると
SAMBA41AD1\Administrator:*:0:10000::/home/%U:/bin/false SAMBA41AD1\Guest:*:3000011:3000012::/home/%U:/bin/false SAMBA41AD1\krbtgt:*:3000020:10000::/home/%U:/bin/false SAMBA41AD1\samba01:*:10000:10000:samba 01:/home/%U:/bin/false
のように、
となります。なお、UNIX属性をAD上で変更した場合、デフォルトではキャッシュされている関係上、UNIX側に変更が反映されるまで、少しタイムラグがありました。
Samba4ではsamba4winsの設定が統合されているという話をみて、試してみました。
結論としては、確かに機能が統合されていることを確認しました。以下手順などを。
WINS機能の有効化自体は、従来からの
wins support = yes
で行います。単独のWINSサーバとして機能させるだけであれば、従来同様これだけで機能します。
WINS複製パートナーの設定を行います。まずは以下のような内容のファイル(仮にwinspartner.txt)を用意します。
dn: CN=W2K8SRV1,CN=PARTNERS objectClass: wreplPartner address: 192.168.135.111
IPアドレスとCN=W2K8SRV1となっているサーバ名は、適切な値にしてください。
ついで次のようにして設定を行います。
# cat winspartner.txt | ldbadd -H /usr/local/samba/private/wins_config.ldb -a Added 1 records successfully
なお、今後設定を変更したい場合は、
# ldbedit -H /usr/local/samba/private/wins_config.ldb -a
のようにすることで変更が可能です。複製パートナーとなるサーバがSamba4の場合は同様の設定を行ってください。
複製パートナーとなるサーバがWindowsサーバの場合は、先にSamba4サーバを起動したうえで、通常通りの設定を行います。
実際にプッシュ、プルを行ったうえで、複製されていることを確認してみてください。ファイアウォールなどで遮断されていなければ、複製が成功しているはずです。
Samba4サーバ上では、次のようにすることでエントリを確認できます。
# /usr/local/samba/bin/ldbsearch -H /usr/local/samba/var/locks/wins.ldb # record 1 dn: name=WHEEZY64-1,type=0x03 isStatic: 0 name: WHEEZY64-1 nodeType: 2 objectClass: winsRecord recordState: 0 recordType: 3 registeredBy: 192.168.135.51 type: 0x03 versionID: 8 winsOwner: 192.168.135.51 expireTime: 20140116003846.0Z address: 192.168.135.51;winsOwner:192.168.135.51;expireTime:20140116003846.0Z; distinguishedName: name=WHEEZY64-1,type=0x03 ...